千年の刹那

ニュージーランドのさらに南には、アンティポデス(Antipodes)
という名を冠した無人島がある。
きれいな島だが、時々難破船が打ち上げられるところとして知られている。
この"Antipodes"という名は、
ギリシャ語で「反対の足」という意味を表わす言葉が起源。
この由来は、
アレクサンダー大王の時代、領土がどんどん拡大するにつれ、
辺境からホントともウソともつかぬ怪情報や伝説が乱れ飛んで来ていたようだ。
そんな怪情報の一つに「何でも逆さになっている国が存在する」
というというものがあり、その国では人が逆立ちをして歩いているとか
ハエが天井にとまっているように足を天井にくっつけているとか、
影が反対に写るとかいうものがあった。
この何でも逆の国を”アンティポデス” と呼んでいた。
だけども、アレクサンダーの死とともに、そんな国の話も、いつの間にか消えてしまっていた。

その後、大航海時代を迎え、やがてイギリスが海上覇権を握ることになり、
ロンドンの、ほぼ地球の裏側に相当するするのが、
この島であることがわかり、「足の裏をちょうど逆」にしているところから、
この”アンティポデス” の名を冠するようになったという。
ちょっと「小粋な命名」という感じだ。

アンティポデス島

上記に挙げたように、時々船が難破する。
新しい例としては、１９９９年にヨットが難破している。
そのため、この島には無人島ながら、古くから避難所の設備が整えられている。
避難所では水や食料が確保され、しばらくは持ちこたえられるようになっている。
ただ、気がかりなことが一つ。
この避難所は海からも遠く、なかなか見つからないということ。
遭難する難破船は、ケガ人がいる可能性がある。
目立つところに立地することを優先すべきだと思うが、

何でも逆の国は、やっぱり逆？California Fitness 呃人
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